慰謝料

妊娠中に旦那が浮気したら離婚するべき?対処法と慰謝料の請求方法

妻が妊娠中に浮気をしたというケースは、珍しくありません。しかし、当事者である妻にかかる精神的なショックや今後の選択は、より悩み深いものとなりがちです。

妊娠中に浮気された妻は、夫との関係を続けていくかどうかで迷います。そして、離婚を決意した場合、金銭面の不安も出てくるでしょう。

妊娠中に不倫されたら、どのよう対処法がベストなのでしょうか。ここでは、妊娠中に浮気されたときの対処法や浮気相手に対する慰謝料の請求方法までわかりやすく説明します。

妊娠中に夫が不倫!離婚するべき?

赤ちゃんの誕生を心待ちにしているときに、夫が不倫したという事実を聞かされ、大きなショックを受ける妊婦も少なくありません

浮気をされた場合、多くの人は夫との離婚を考えます。しかし、これから生まれてくるお腹の赤ちゃんに寂しい思いをさせたり、経済的に生活していくのが難しいと考えたりすると、離婚を思いとどまってしまうかもしれません。

それでは、どのように決断するのが良いのでしょうか。

夫は妻が妊娠中に浮気をしやすい

まず、夫は妻が妊娠しているときに浮気をする傾向があると言われています。

その一方で、妻の妊娠中は、夫婦の性交渉は行なわれなくなってきます。また、妻が出産のために里帰りすることになれば、夫は一人で生活することになります。

こうした状況に置かれた夫は、体の欲求から異性を強く求めることもあり、そのときに上手く自分をコントロールできないこともあります。

引用:妊娠中の浮気|浮気の起こりやすい時期とされています

妊娠中に浮気された場合の対処法

夫の不倫が発覚した場合、妻は「許す」「別居する」「離婚する」「関係を修復する」と、いずれかの行動を選択することになります。

浮気した理由が何であれ、「どうしても許すことができない」という気持ちであれば「離婚する」が妥当でしょう。しかし、妊娠中や子供が生まれた直後に離婚するというのは精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。

ですので、「離婚したい」という気持ちがある場合でも、まずは「別居」に留まり、お互い冷静になるまで時間を置くことをおすすめします。

「関係を修復する」は「許す」と似ています。「夫に愛情がある」という場合は2人で話し合いながら、今後どうやって関係を修復できるか考えていく必要があります。

これまでの相手に対する態度を見直し、カウンセリングを受けるなどして関係修復していくことになるでしょう。

妊娠中に夫に浮気されたとき、どう対応したら良いかに正解はありません。

どこまで相手を許せるか、一人で子供を育てていけるかどうかを考慮し、最も腑に落ちる方法を選んでいくしかありません。

妊娠中の浮気で離婚すると決めたときに考えること

旦那の浮気が原因で離婚をする場合に出てくる問題は、慰謝料の請求と子どもの親権や養育費についてです。

また、夫の浮気が不貞行為とみなされた場合、妻は夫・浮気相手に慰謝料を請求することができます

浮気相手だけに慰謝料を請求するか、夫にも請求するかの判断は、個人差があります。出産後の生活を考慮しながら、慎重に判断するようにしましょう。

親権

子どもの親権には、「身上監護権」と「財産管理権」の2種類ありますが、一緒に住んで子どもの世話をする場合は、前者を選択することが不可欠です。

養育費

養育費は子どもが成長するまでに支払われる生活費のことです。夫の年収などによっても養育費は変わってきます。

また、養育費だけでは正直生活することが難しいので、離婚した後の仕事や住む場所などについてよく考えておきましょう。

話し合いでうまくまとまれば問題ありませんが、話が平行線をたどってしまう場合は、弁護士など専門家に相談することをおすすめします。

浮気相手に慰謝料を請求できる?

法律上「不貞行為」と呼ばれているのは、配偶者以外の人と肉体関係を持つことです。

身体を密着させたり、キスをしたりするのも、精神的には不倫と定義されるかもしれませんが、不貞行為と見なされる可能性は低いと考えたほうが良いでしょう。

配偶者以外の人と肉体関係を持ったからといって、すべてのケースが不貞行為になるとは限りません。

たとえば夫が独身と相手に嘘をつき、肉体関係を持った場合、不貞行為とは見なされず、浮気相手に慰謝料を請求することはできません

浮気相手は、妻子がいることを知らずに、独身男性と認識して、お付き合いしていたからです。

この場合は、貞操権の侵害で浮気相手から逆に慰謝料を請求される場合もあります。(関連:貞操権とは? 交際相手が既婚者とは知らなかった場合、慰謝料は請求できる?|ベリーベスト法律事務所

法律的には夫婦であっても、すでに別居して長く、結婚生活が破綻している場合も、不貞行為とはみなされません。

浮気相手に慰謝料を請求するには

まずは証拠を集める

浮気相手に慰謝料を請求する場合は、証拠集めを徹底するようにしましょう。ここで言う証拠とは、夫と浮気相手が肉体関係を持ったことを証明できるものです。

一般的には「ラブホテルに入った写真」や「浮気を認め自白をした音声」、「肉体関係があったと推測できるメールやライン」などが有効な証拠となります。

決定的な証拠がないという場合は、探偵に浮気調査を依頼することをおすすめします。

【関連】
旦那の浮気の証拠がつかめない…有力な証拠を掴む方法を解説
旦那が浮気してるかも…と思った時にチェックすべき項目

専門家に相談する

慰謝料の請求方法は2種類あり、自力でする方法と弁護士などの専門家に依頼して手続きを進める方法の2種類あります。

自力でする場合は、口上で直接相手と交渉するか、または慰謝料請求の書面を自分で作成して、相手に送付するかのどちらかになるのです。

どちらの方法が良いかは、相手の態度や経済面によって異なりますが、妊娠中であるなら専門家のサポートを受けることをおすすめします。

自分で浮気相手と交渉をすると、精神的にもかなり大きな負担がかかります。また、当事者同士で話し合いをすると、お互い感情的になり、関係がより悪化していく可能性もあります。

また、妊娠中は精神的に不安定になったり、突然体調が変化したりするおそれもあります。

弁護士に依頼することは、費用がかかりますが、必要な書類の作成や交渉などすべて任せられます。

また、今後の養育費や親権の問題についても、弁護士に相談できるでしょう。

浮気相手に慰謝料を請求するといっても、一定の金額が決められているというわけではありません。

適切な慰謝料を請求し、こちらがリードして話を進めるためにも、弁護士の存在は不可欠です。

まとめ

妊娠中の浮気が原因で離婚する場合、浮気相手に慰謝料を請求することは可能です。

ただし、場合によっては請求することが難しい場合もありますので、事前に状況を正確に把握することをおすすめします。離婚を決意して慰謝料を請求する場合、さまざまな手続きがあります。

妊娠中は、心身共に不安定になりがちです。無理に自力で進めようとせずに、弁護士などの専門家の力を借りるようにしましょう。

-慰謝料